西野監督退任後10年のガンバ
西野朗監督が2003年に就任し、2011年で監督を退任。それから10年が経った
名高い中盤の遠藤、明神、二川、橋本のうちJリーグで生で観戦できるのは遠藤ただ1人となった
この事実を認識したとき頭がぼんやりと謎の霧に包まれた
あぁ、あのときのガンバはもういないんだ
あれは2010年、確か夏のことだった
先に述べた中盤の4人はアスリートであったが、素朴で一般社会に馴染んでサラリーマンをやっているような風貌と空気を漂わせた
しかし、試合になると目の色を変え、相手ゴールに襲いかかる
そして、試合が終われば素朴なおじさんに戻る
当時は海外にサッカー。という流れがあまりなかったが、我々は日本のサラリーマンだと言わんばかりに実力がありながら海外へ移籍を選ばなかった
プロとしてレベルを保ち抜くことと、海外に行くことはそれほど関連しない、こんな考えがあったのかもしれない
2014年を過ぎた頃から、宇佐美、井手口、ファンウィジョ、若手のアタッカーは何人も出て行った
海外に行くことを容認したのは誰か、ガンバの文化は、海外に行くための踏み台というものになりかける
選手が成長するのも活躍するのも、日本人が閉鎖的な島から出て羽ばたいていくのは頼もしい
しかし、羽ばたかせ過ぎて巣がスカスカになってしまうのは、クラブ運営として失敗だ